温暖化に関しての論議があまり聞かれなくなりました。こうした課題は流行で議論する性格の問題ではないのですが。問題が解決した訳でもなさそうです。今から9年ほど前、塾内広報誌「じゅくであ」に以下のエッセイを書きました。今読んでも興味深い論点があります。興味のある人は是非目を通してください。「地球温暖化」による環境の変化について、人類の排出する二酸化炭素の温室効果が問題とされ、今や二酸化炭素は「温暖化」の根元であり何かすごい悪者になっています。 はじめに確認しておきますと、地球を温暖化させる根本的な原因は太陽活動です。つまり、太陽の核融合エネルギーの放射熱が地球を暖めています。二酸化炭素は水蒸気、メタンなどと同じく温室効果をもたらす副次的従属的な外的要素にしか過ぎません。それどころか、温室効果の75パーセントは水蒸気によるものであり、二酸化炭素はその残りの温暖化ガスの中の一つです。ちなみに、こうした水蒸気を大親分とする温暖化ガスが存在しないと地表の温度は氷点下になってしまうことが知られています。過去に「全球凍結(今から7億5000万年前~5億8000年前に起こったらしい地球全体の凍結)」から地球を救ったのもこうした温暖化ガスらしいです。この「二酸化炭素主犯説」が実はかなり怪しい学説であるのはいくつか理由があります。 第一は、二酸化炭素は19世紀以降一貫して増大中にもかかわらず、地球の平均気温は一貫して上昇しているわけではないのは何故か合理的な説明が出来ていません。第二は、太陽活動の変化などによる気温上昇が二酸化炭素増加(海中から空気中への)をもたらしている観測データもあり、氷河期ー間氷期の繰り返しの際も気温上昇による結果としての二酸化炭素濃度の上昇がある。 第三は、地球の熱放射の95パーセント近くが、すでに捕捉されており、そのうち9割近くが水蒸気であるという事実。とすれば、二酸化炭素増加を今後くいとめてもほとんど気温上昇に影響がないことになります。 第四には三番目の論点と関連しますが、二酸化炭素の放射熱吸収スペクトルはほとんど飽和点に達しているという点について論争があります。もし、そうなら「温暖化」について二酸化炭素を減らすことはほとんど意味がなくなります。<今は「二酸化炭素主犯説」が世論になっていて、こうした重大な論点がマスコミにはほとんど出てきません。不思議ですが、どうしてそうなるのでしょうか。おそらく「排出権」などという国際的な利権が出来たので、日本のようなお人好しの金持ちの国から金をむしり取るには都合がいいとか、国内にもそれに乗じて利権をあさる人たちがいるとか、「二酸化炭素」を悪者にしておくと国内外に儲かる人たちがいるとか、「主犯説」の線で研究すると予算が付くとか、なにか利害関係があるのでしょう。つまり、すでに「二酸化炭素」が大きなビジネスになっているように感じます。 また、人類にとって「温暖化」が悪いことなのかという論点もあります。環境攪乱要因として考えれば、そもそも人類が食料生産革命(農業)を開始して以降、地球環境を攪乱し続けてきました。21世紀、ようやく地球環境のひとつの天井が見えてきました。しかし、人類史的にみれば、今緊急なのは、食料生産と淡水供給でしょうか。ちなみに温暖化と二酸化炭素濃度上昇は農業生産には有利な条件ですが・・・
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更新日:2021年12月10日
先日掲載した内容(都立国際高校バカロレアコースと英語のトレンド)に関連して、面白い記事を見つけたのでご紹介します。 ご参照:2017年度の大阪府立箕面高等学校の進学実績がやばいと話題(関関同立.net) この記事では海外大学への進学実績にスポットを当てて有名高校の比較をしています。箕面高校の場合、入学する生徒層が劇的に変わったとは考えにくいので、高校側の教育や進路指導が変わったと考えるのが自然です。誤解しないでいただきたいのは、海外進学の良し悪しを述べているのではありません。子供の選択肢や視野を広げるのは環境に起因するところが大きいという好例として紹介しています。教育にはやはり属人的な部分が根強くあり、置かれた環境によって進路は大きく変わっていくわけです。 記事では都立日比谷高校、御茶ノ水女子大付属高校、開成高校を比較してくれています。ここではそれ以外の都立高校、とりわけ外国語コースを設置している学校と、英語教育に力を入れていると評判の学校を調べてみました。いつもですと谷戸校がある西東京市周辺の都立高校のみをご紹介するところですが、今回は都内全域の都立高校をピックアップしています。結果として見えてくるのは、海外大学への進学を希望しているのであれば、今のところは都立国際高校一択だということです。国際高校以外の都立高校では「英語教育に力を入れている=海外への進学者を輩出している」とはなっていないということがわかります。
都立高校の外国語コース(外国文化コース)の海外大学進学者数
まずは外国語コース(または外国文化コース)を設置している都立高校。深川高校(外国語)、松が谷高校(外国語)、小平高校(外国語)、田柄高校(外国文化)の4校です。
都立深川高校
平成27年度は0名。平成25年度まで遡ると1名。
都立小平高校
平成28年度に1名。平成27年度も1名。
都立松が谷高校
平成28年度は0名。平成25年度まで遡ると1名。
都立田柄高校
平成28年度は0名。平成26年まで遡ると1名。
その他の英語教育に力を入れている都立高校の海外大学進学者数
国際高校はもちろん、帰国生入試がある三田高校、竹早高校、日野台高校。そして、オリジナル教材を使用する国立高校。英語とビジネス教育を掲げている千早高校と大田桜台高校。国際系コースを設けている大島海洋国際高校は下記の通り。
都立国際高校
平成28年度は54名!圧巻ですね。
都立三田高校
平成28年度は0名。平成27年度は2名。平成26年度は0名。
都立竹早高校
非公表。
都立日野台高校
平成26〜28年度までは0名。
都立国立高校
非公表。
都立千早高校
平成28年度は3名。平成27年度は0名。
都立大田桜台高校
平成28年度は3名。
大島海洋国際高校
平成28年度は2名。平成27年度は0名。
異文化交流や海外留学の機会は増えてきているのですから、海外進学も増えてくると良いですね!
西東京市谷戸校(田無、ひばりが丘)より
更新日:2021年12月1日
都立国際高校のIBコースが熱い
夏期講習では諸事情により終日授業に入っていたことや、3F教室増床による雑務処理のためブログ原稿が滞っておりました。ようやく通常運転に戻りましたので久々にブログを更新します。クラスの定員数を拡大できたことで、お断りする新入塾生を少しでも減らせたことも嬉しいことではありますが、自習室を終日開放できる環境になったことにこそ大変な意義があると考えています。 さて、先日こんな記事を見つけました。 東大よりオックスフォード 挑む都立国際19人の新鋭 都立国際高校の荻野勉校長に聞く(出典:日経電子版) 記事にある通り、2015年に公立高で全国初の国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム校の認定を受けた都立国際高校IBコースの生徒さんが、とうとう受験を迎えるということです。校長がこれだけ自信を持ってインタビューに答えているのですから、相当な進路実績になるのでしょう。楽しみですね。実は西東京市谷戸校では、帰国子女や国立中高一貫校の生徒さんが年々増えてきていることから、進路指導の候補校としてこの学校を注目してきました(西東京市の場合は都立国際高校がある駒場まで少し距離があるのが難点です)。何より私が魅力的に感じるのは、国際色豊かで英語などの語学に強いということよりも、少人数でのアクティブラーニングで授業を行っているところや、海外大学への入学資格を得られるところです。いずれもこれからの時流にマッチしています。時を同じくして、とあるグループのCEOから、いわゆる「学歴」の費用対効果は年々下がっている。だからこそ何をやるか、やれるかを子供たちに考えさせなさいとアドバイスをいただきました。このアドバイスに対する一つの解が、この都立国際高校にはあると考えています。
英語のトレンドはAIやディープラーニング
子どもの視野の広さを決める主因は環境(地域・親・知人など)です。例えば、周りの環境が国内の知識しか持ち合わせていなければ、子どもが自ら気づきを得て海外に視野を広げていくことは至難の業です。ですから、都立国際高校のように多様性を持ち合わせ、視野を広げられる環境に身を置くことは非常に有意義なことだと思います。この辺につきましてはまた時間を作って原稿を認めていきます。 尚、語学力という観点だけでいえば、AIやディープラーニング技術の加速により自動翻訳機が実用段階に入っています。スマホがある人はGoogle Translateというアプリを使ってみてください。英→日も日→英も、音声認識と翻訳の精度は驚くほど高くなっています。 Google Translate(アンドロイド版) / Google Translate(iPhone版) また、日本未上陸の自動翻訳ガジェットの一つを個人的に予約していたりします。いつ到着するかは未定ですが、到着次第、塾生にお披露目します。なぜお披露目したいのか。それは語学力だけでは機械の精度にいずれ勝てなくなるということを早めに知って欲しいからです。そして何より、それでは今から何をやるべきか、やれるかを一緒に考えていきたいからです。 西東京市谷戸校(ひばりヶ丘・田無)より
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