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更新日:2021年11月12日

前回は誤りの要因を精査する重要性を述べました。今回は引き続き、ケアレスミスを減らす策について考えます。 (続き) 誤りの要因を精査してみると、いわゆる「ケアレスミス」が如何に少ないか気付かれたのではないでしょうか。誤りの殆どは、知識不足(勉強量の不足)によるものだというのが私の持論です。いささか強引かもしれませんが、解答欄を間違えて記入したことでさえ、自分が陥りやすい誤りに気付いていなかったのですから、知識不足と考えることができます。過去問を数年分解いた人と、解いていない人とでは、解答欄を間違える確率に乖離が見られるはずです。 このように、ケアレスミスという言葉を、知識不足のスケープゴートにすることは避けさせたいところです。仮に自身のケアレスミスを、知識不足による誤りだと精査できたならば、それは「ケアレスミスを減らすこと」に繋がったわけです。

次に、ひとりひとりと向き合いながら考察していくと、ケアレスミスが特に多い生徒さんには下記2つの特徴があります。 1、慢心がある。 2、反復演習を怠っている。 この2つは相関関係ですから、何れかが当てはまるのであれば、自ずともう一方の傾向も持ち合わせていると自覚してください。また、どちらかというと要領が良い生徒さんに多く見られるため、要領の良さが仇となるバッドケースでもあります。 まとめます。 ケアレスミスを減らすためには、 【1、演習時に、誤りの要因を精査しておく。】 知識不足からの誤りなら丸印、ケアレスミスだと思われるものには星印など、反復演習の際にわかりやすいようにしておいてください。テスト中に心掛けるのでは ありません。日々の授業や演習時間中こそ、ケアレスミスを減らす策を講じる最大の機会です。学校や塾の先生は、各単元で間違えやすいポイントを熟知してい ます。学校や塾の先生が言うポイントも、ノートに必ずチェックしておいてください。 【2、反復演習を怠らない。】 反復演習は、 誤った箇所の見直しや解き直しに重点をおいてください。問題量をこなすよりも、反復演習を大切にすべきです。繰り返しますが、ケアレスミスを減らすことを テスト中に心掛けるのでは遅いです。テスト前までに、ミスが減るか否かの結果はほぼ決まっていると言って良いでしょう。 【3、慢心しない。】 1ヶ月前の昼食で何を食べたかを即答できる人が少ないように、1ヶ月前の授業で理解できていた内容でも、その後のテストで正解できる保障はありません。誤りの 殆どは知識不足が要因であることを自覚し、テスト直前まで1〜2を継続してみてください。そして、幸いにもテスト中に時間が余ったのであれば、1でチェックした箇所を意識して見直ししてください。自分が日々の演習でミスした箇所ほど、テスト中もミスする可能性が高いのですから。 ベスト自修館では、毎月末にまとめのテスト(月例テスト、塾内テスト)を行っています。応用問題も出題するものの、半分以上は授業中にやった問題から出題されるテストです。これで8割以上の点数が獲れないのであれば、1ヶ月間で勉強してきた内容の8割も定着していないということになります。それが2ヶ月、3ヶ月と 積み重なっていけば、大きな損失になることは明白です。 ケアレスミスを減らしたい塾生の皆さん。点数に一喜一憂するだけでなく、上記1〜3を実践できたかの指標として、月例テストを活用してくださいね! (次回は子ども達が大好きな携帯電話について、楽しく考察してみます。お楽しみに!) 西東京市谷戸校(ひばりヶ丘、田無)

更新日:2021年11月12日

保護者の皆さまや生徒さんから、「ケアレスミス(不注意の誤り)を無くす方法を教えて欲しい。」というご質問を受けることがしばしばあります。 ケアレスミスは子どもに限らず、(私を含め、)大人でも往々にしてあるものです。世界に冠たる企業であるトヨタ自動車でさえも、「かんばん方式」や「なぜなぜ分析」などのミス防止策を実施していることからも、議論の余地はありません。 つまり、ケアレスミスを減らすためには、「人間は誰しもミスをする。」という前提に立つ必要があります。更に加えるならば、その誤りがケアレスミスであるか否かを見極めることも重要です。 本題の第1回目は、誤りがケアレスミスであるか否かを見極めることについて考えてみます。

私は、生徒さんから塾や学校のテストでケアレスミスが多かったと聞くと、間違えた詳細を必ず確認するようにしています。なぜなら、生徒さんの言うケアレスミスには、 1、ケアレスミス 2、知識不足からの誤り の2パターンがあるからです。 もしも後者をケアレスミスと言っているようであれば、ケアレスミスを減らす策を講じるより以前に、後者をケアレスミスで片付けようとする認識を正す必要があります。後者は勉強量が足りなかったために正解できなかっただけなのですから。 英語で具体例を出してみます。 「水曜日」の英訳は「Wednesday」です。このスペルをWenesdayとして不正解になった解答はケアレスミスでしょうか。私は違うと思います。これは単なる知識不足であり、暗記に注力すべき時間を割かなかった結果でしょう。 では、中3の生徒さんが英文の最後にピリオドを忘れた、またはクエスチョンマークを忘れたというのはどうでしょうか。(一部の例外はあるものの、)中3生ならば、この誤りはケアレスミスでしょう。これはミスを減らす策を講じる必要があります。 このように、一つの誤りであっても、要因を精査することは大切です。要因を明確化した上で、適した改善策を講じていきましょう。 「誤りの要因を精査する。次に改善策を考える。」 現状把握→問題点の洗い出し→改善策の実行という思考経路。これはトヨタ自動車に限らず、様々な企業が実施しているのと同様、学業においても有効です。学業を通してビジネスでも通用する思考経路を身に付けることができる理想型ですね! さて、次回はもう少し核心に迫り、ケアレスミスを減らす策について考えてみたいと思います。 西東京市谷戸校(田無・ひばりヶ丘)より

清瀬校でブログ配信を積極的にしていくということで、無論、西東京市にある谷戸校も一緒に盛り上げて行こうと思います。


谷戸校は専任講師のそれぞれの専門を活かし、保護者の皆さまや生徒さんから質問されることの多い内容や、昨今の教育事情を取り入れて配信していく予定です。


谷戸校の講師はユニークな先生が揃っています。例えば、通信会社でインターネット大学事業を通じ、デバイス(PC、iPadなど)、e-learningの企画開発に携わっていた先生、高校/大学でバレーの現役コーチを続けているスポーツと美容をこよなく愛する先生、大学で発達障害を研究していた先生などです。


各科目の指導スキルを日々研鑽することは勿論ですが、多方面で経験を積んだ講師陣が集まることで、生徒さんのキャリアプラン設計や、何のために、何を勉強すべきかについて具体的なアドバイスや動機付けをすることができるのです。小中学生で、具体的、且つ現実味のあるキャリアプランを持っている人は希有とはいえ、将来があまりにもぼやけた志望校選択では偏差値偏重にならざるを得ず、目的や本質を見失うことになりかねません。 これらを考える時間を作ったか否かの差が顕著に表れるのは、学校へ出願する自己PRシート記入の際でしょう。シートには志望動機、入学後や将来やりたいことを記入する欄があります。自身の目先の学力だけで志望校を選択している生徒さんは、総じて筆が進みません。もしくは、「貴校の◯◯という校風に惹かれ〜」といった内容のみに留まり、独自性を欠いたシートになります。また、本人の口からもはっきりと出ます。「自分の学力的にここが無難だから選んだ。」と。自分のやりたいことから逆算して学校選びをしていないのですから、やむを得ないことですね。 一方、夢を漠然とでも持っている生徒さんはどうでしょうか。

長くなりましたので、続きは次回以降に。

西東京市谷戸校(田無、ひばりヶ丘)より

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